インク / 液剤開発

測定で広がる可能性

ImageXpertのパートナー

ImageXpertのインクジェット印刷業界におけるルーツは25年以上前にさかのぼります。印刷品質を測定するための初期のImageXpertシステムは、インクジェット技術を確立した企業で使用されていました。当時のインクジェットプリンターは、紙への印刷が主流で、HP、エプソン、キヤノン、ブラザーなど、ごく一部の有名企業しか製造していませんでした。現在では、テキスタイル、パッケージ、プリンテッド・エレクトロニクス、ガラスなど、ほとんどの製造業にインクジェット印刷が浸透しています。このような幅広い用途に対応するためには、主溶媒、色材、添加剤、特性などがそれぞれ異なるさまざまなインクジェットインクが必要となります。現在、インクジェットインクを開発している企業は数千社にのぼり、日々増え続けています。

共通の課題：複雑化するアプリケーション

かつて、インクジェット技術はより未発達なものであり、良いものが見つかるまで様々なサンプルをプリンターに通して、最終的に使用可能なインクを作ることができました。しかし現在では、プリンターの高速化、複雑な液剤、難易度の高い印刷対象素材など、インクに対する要求性能が高まっています。現在、競争力のある製品を作るためには、液滴体積、液滴速度、サテライト滴の数、時間経過に対する吐出安定性などを精密にコントロールする必要があります。JetXpert液滴観測装置は、研究者がインクの特性を知り、その処方をこれまで以上に迅速に最適化できるため、インクジェットインクの開発に広く採用されています。

JetXpertによる開発の加速についての詳細

重要な測定項目：印刷品質

インクをテキスタイルのように極端に浸透性の高い素材や、プラスチックのように極端に浸透性の低い素材に使用する場合は、中間的な液剤を使用してあらかじめ表面を前処理しているケースが多くあります。お客様に完全なソリューションを提供するためには、特定のインク処方と相性の良い前処理剤やコーティング剤を知ることも重要です。

Evonik Industries社がインクジェット用添加剤の製造に成功した理由とは？

“Investing in the drop watcher and the print station from ImageXpert we didn’t only get an instrument vital to our day-to-day work, we also gained a collaboration partner that belongs to the community of companies and individuals playing a major role in the inkjet space.”

 – Dr. Vedran Durasevic, Head of Applied Research and Technology Inkjet Inks EMEA, Evonik Industries

共通の課題：業界の変化

業界に新しいアプリケーションが導入されると、それに合わせて新しいプリントヘッドが開発されることがよくあります。これは、インクジェットインクの開発においては、新しいプリントヘッド用の液剤の開発や、新しいアプリケーション用の液剤の開発など、常に新しい研究開発が必要であることを意味しています。プロジェクトは常に変化しているため、インクジェット開発者はモジュール式のJetXpertプリントステーションを利用しています。JetXpertプリントステーションは、液滴観測装置と、市場に出回っているすべてのプリントヘッドに対応したサンプルプリント装置が一体となった製品です。開発者は、都度都度高価なプリンターを購入して職場を博物館のようにする代わりに、現在のプロジェクトに合わせてJetXpertプリントステーションのプリントヘッドを交換するだけです。JetXpertシステムの導入は、新しいプリントヘッドやアプリケーションを評価し、変化する業界で機敏に対応するための最も迅速で低コストな方法のひとつです。

JetXpertプリントステーションについての詳細

drop watching system for inkjet printhead research

重要な測定項目：ヘッド駆動波形の最適化

インクジェットアプリケーションに対する品質の期待値が低かった時代は、標準的な既製の波形をほぼすべてのインクに適用できました。しかし現在では、より厳しい要求に応えるために、それぞれの液剤に最適化された波形が求められており、それによって、より速く、よりきれいに、より安定した吐出が可能になります。インク開発者にとって、顧客のインクやニーズに合わせて波形を含めたトータルソリューションを提供できることは、大きなアドバンテージとなります。

「波形を最適化する方法」を読む

共通の課題：吐出不良

アプリケーションにかかわらず、すべてのインク・液剤の開発者は、インクの挙動について同じような課題に直面しています。ウェッティング、サテライト滴の形成、オープンタイム（レイテンシー）の問題などの一般的な障害は、経験がないと理解したり修正したりするのが難しいものです。そこで、これらの挙動の原因を説明し、解決するためのアイデアを提供する連載記事をまとめました。

ウェッティングの原因は？
印刷品質を損なうサテライト滴を無くすには？
レイテンシー（デキャップ）の解決策 トップ4

インクジェットインク開発向けのおすすめ製品

  • Xスウィープ
  • 周波数コントロール
  • Wetting ょカメラ
  • PrintXaminer
  • JetXpertプリントステーション

Xスウィープ

Xスウィープを使えば、波形を最適化するプロセスの自動化をさらに進めることができます。電圧やパルス幅など、調整したい波形のパラメータを指定し、テストする値の範囲を入力するだけで、それぞれの画像とデータを自動的に取り込みます。

詳細はこちら

周波数コントロール

どのような印刷速度でも、自動的に安定した吐出ができるようにします。周波数コントロールにより、テストする吐出周波数の一覧を入力すると、ソフトウェアが自動的に各周波数の画像とデータを収集します。

詳細はこちら

Wetting ょカメラ

JetXpertに2台目のカメラを追加して、ノズルプレートを可視化し、インクの蓄積をモニターすることができます。液滴とノズルを同時に見ることで、ノズルプレート上のウェッティング、ゴミ、ダメージの原因や性能への影響を把握可能です。

詳細はこちら

PrintXaminer

飛行中の液滴を調査することが重要であるのと同様に、基板に衝突した後の液滴を調査することも重要です。 PrintXaminer は、ドロップウォッチングおよび印刷システムにシームレスな印刷品質測定機能をもたらすように設計されています。このシステムは、事前に構成されたテストターゲットと、線の品質、ドットサイズ、ブリード、色間のブリードなどの測定により、初日からすぐに使用できます。

詳細はこちら

JetXpertプリントステーション

飛翔液滴観測、サンプル印刷、印刷品質分析がオールインワンで、より効率的なテストが可能

詳細はこちら

インクジェットインク開発に関する情報リソース

全て見る

インクジェットインク開発向けシステムの見積もり、デモ、または詳細な情報をご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。