コーティング剤/接着剤

デジタルプリントの導入を加速する

ImageXpertのパートナー

より高速・高精度・低コストに生産するという世界的なトレンドの中で、多くのメーカーが生産工程の一部として産業用インクジェット印刷やマイクロディスペンシングによるコーティング剤や接着剤の塗布を選択しています。これまでスプレーコーティング、ディップコーティング、アナログ印刷などで塗布されていた材料が、今ではインクジェットやディスペンサーで塗布されるようになりました。これらの方法はより柔軟性があり、精密な制御が可能で、材料の浪費も少なくなります。これにより、企業はインクジェットインク用のコーティング剤や前処理剤を開発したり、コーティング剤や接着剤を直接吐出またはマイクロディスペンシングしたりする機会を得ることができます。このように、様々な素材にインクジェット印刷を採用することで、素材の相性に関する多くの課題が発生しますが、それをクリアして技術確立・実用化する企業にとってはチャンスとなります。

共通の課題:実際の条件下でのテスト

前処理剤やコーティング剤を開発している企業は、自社の材料が新しい用途でどのように機能するかを理解するのに苦労しています。それはインクジェットプロセスの技術的な複雑さや、市場のインク、印刷対象、プリンタの種類の多さ故の課題です。社内でテストをする手段がないため、多くの企業は新しい素材を送付し、顧客の機器でテストしてもらうしかなく、この長いプロセスがサポートを困難にしています。JetXpertプリントステーションを使えば、顧客と同じプリントヘッドとインクを使って印刷することができるため、自身の新素材の効果・性能を正確に把握することが可能です。この戦略により、市場投入までの期間を短縮し、製品に対する顧客の信頼を高め、将来的にわたってサポートを容易に、また顧客とのパートナーシップを強固なものにすることが可能になります。

重要な測定項目:印刷品質

印刷対象の表面でのインクのドットの大きさ、形状、色、浸透度合い、乾燥時間などは、表面の特性によって変わり、これらの全てが、印刷の画質や性能に影響を与えます。このプロセスを体系的に改善するための最良の方法は、印刷品質の分析です。ドットの着弾位置やテストパターン印刷を測定するするシステムは、印刷画像をいくつかの測定可能は品質項目に分解するように設計されており、これを利用して印刷対象素材、前処理、インクの組合せを最適化することができます。

印刷品質測定のメリットについての詳細

“This new instrument boosts our ability to support customer technical needs and to bring innovative additives to the market faster. ”

– Dr. Vedran Durasevic, Head of Applied Research and Technology Inkjet Inks EMEA, Evonik Industries

共通の課題:吐出不良

接着剤の印刷に使用される液体にはバインダー材料が含まれています。これは、その接着剤そのものでプリントヘッドが機能しなくならないようにすることが、この用途に特徴的な課題と言えます。不吐出は接着性能、ひいては最終製品の性能に直接的に影響するため、不吐出を最小限に抑えることがこの用途においては特に重要です。他の用途ではソフトウェアによる工夫やノズル代替機能などでごまかしが効きますが、接着剤印刷では全てのノズルが常に動作している必要があります。この問題に対処するために、この業界のお客様のほとんどが循環型のインクジェットヘッドを試していることがわかりました。液体の乾燥とノズル詰まりは他の業界でも共通の課題であり、循環型ヘッド技術は既に技術確立されているためです。開発者は循環技術に加え、プリントヘッドのスピッティング(捨て吐出)やチックリング(くすぐり)パルスを利用して、吐出安定性を極大化しています。

重要な測定項目:液滴の飛翔観測

プリンテッド・エレクトロニクスのような最も高精度なアプリケーションでは、コーティング剤や接着剤などの材料を直接吐出・供給しなければなりません。この用途での開発者にとっては、適切な量の材料を、安定かつ正確に吐出・供給することが成功の鍵となります。JetXpert飛翔観察装置は、液滴の量、速度、飛翔中の軌跡を分析することができ、開発プロセスで大きな役割を果たします。

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デジタルコーティングや前処理、ダイレクトジェッティングやマイクロディスペンシングによるコーティングや接着剤の塗布を製品ポートフォリオに加えたいとお考えの方は、せひお気軽にご相談ください。

コーティング剤/接着剤におすすめの製品

JetXpertプリントステーション

飛翔液滴観測、サンプル印刷、印刷品質分析がオールインワンで、より効率的なテストが可能

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レイテンシ スイープ

ストップウォッチでレイテンシーやオープンタイムを計測する代わりに、さまざまな組み合わせを自動的にテストして、インク毎の最大アイドルタイムや最小リカバリー時間を簡単に決定できます。テストしたいアイドルタイムのリストを入力すると、ソフトウェアがそれぞれのアイドルタイムについて画像とデータを取得します。

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キャッピングステーション

1日の作業が完了した後、すぐにプリントヘッドを掃除するか、乾燥したノズルを後で時間をかけて清掃するかの二択に迫られます。JetXpertのキャッピングステーションを使えば、インクの乾燥を防ぐ気密シールをノズルプレートの周囲にすばやく作成することができ、清掃の手間が省けます。

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印刷品質解析

印刷工程を最適化したい場合、工程全体を評価する手段が必要です。印刷品質のツールは、最終的な成果物である印刷画像を分析し、たった一度の簡単な試験で、工程内の何百もの指標を測定することができます。

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JetXpertは最高級の画像処理技術により、プリンター内部で起こっていることを確認できるので、研究の促進に役立ちます。半ミクロンの解像度と800万fps相当の露光時間により、液滴、ミスト、サテライト滴だけでなく1pL未満のサイズものまで鮮明に目視で確認できます。光学系から作り上げたシステムです。

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