インライン型 JetXpertが研究室からプリンテッド・エレクトロニクスの生産ラインに進出

ImageXpert Team, 2月 1, 2021

ImageXpert社は、昨年、最初の10台のシステムを顧客の現場に納入・設置し、この度、新しいインライン型JetXpertをお客様の生産用プリンターに実装することに成功しました。このお客様はプリンテッド・エレクトロニクスを開発しており、製造工程での正確な液滴のサイズと配置精度の保証が重要です。実験室でのインライン型JetXpertの検証後、システムは生産用プリンターに組み込まれ、インラインでのインク吐出の視覚化と分析がおこなわれています。プリンテッド・エレクトロニクス・プリンターには、クリーンルーム環境、数十個のヘッドによる流体処理、静電効果など、実験室では簡単に再現できない複雑な要素が数多くあります。インライン型JetXpertを使えば、最適化と品質保証のために、実際の生産環境で吐出状態を検証することができます。

インライン型JetXpertのユニークなデザインは、大判プリンタへの組み込みに最適です。光学系と照明は、プリントヘッドのノズルプレートの少し下に配置できるように上向きに傾斜しています。このため、他の液滴観測装置とは異なり、分析できるプリントヘッドの幅に制限がありません。このシステムにより、お客様は生産用プリンター内の数十個のプリントヘッドの各ノズルからの吐出を視覚化して測定することができるようになりました。

inline drop analysis system with Xaar printhead

インライン型JetXpert

独自の観測角度を採用した液滴観測装置で、他の装置では対応不可能な大型のプリントヘッドアレイの観測・解析が可能

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インライン型JetXpertの角度のついたデザインは、コニカミノルタKM1024iのようなノズルプレートが凹んでいるプリントヘッドにもその観測能力を発揮します。このヘッドを真横から観測しようとした場合、印刷ヘッドの端に突起物があるため、ノズルやノズルプレートに近い吐出は視界が遮られてしまいます。インライン型JetXpertでは、この突起物の影響を受けずに済むのに十分な角度で上を見上げ、ノズルをはっきりと見ることができます。これによりメーカーは、ノズルプレートの濡れやゴミ、損傷など、他では見えないノズル欠の潜在的な原因を調べることができます。

液滴体積と速度を分析する

ノズルプレートが凹んでいる印刷ヘッドでも、ヘッドの生産時には印刷ヘッドのすべての列で均一性を確保することができます。ここでは、そのような印刷ヘッドの一つであるコニカミノルタのKM1024iの分析例を紹介します。

インライン型JetXpertはすでにプリンテッド・エレクトロニクス業界の複数のメーカーに採用されており、ImageXpert社は2021年の成功を期待しています。ご質問やシステムのデモについては、ImageXpert社に直接お問い合わせください(info@imagexpert.com)。

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